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NAKANIWAイベント「クリスマスリースを作ってみよう」レポート

作成者: NAKANIWA|2025.03.31

中央⽇本⼟地建物グループのR&D拠点「NAKANIWA」は、森林をイメージしたユニークなワークプレイスであり、オフィスの付加価値を高める空間づくりの実験の場でもあります。このNAKANIWAにて、中央日本土地建物グループの担当者が企画する、社員のサステナビリティ意識やワークエンゲージメント向上などを目的としたワークショップイベントが、定期的に開催されています。今回は、2023年にも開催され、好評だったクリスマスリース作りのワークショップイベントを取材してきました。

 

虎ノ門の森ではたらく「NAKANIWA」

NAKANIWA は、中央⽇本⼟地建物グループが⽬指す「新しいワークプレイス」および「オフィスの付加価値向上に資する空間」を開発するためのR&D 拠点です。
2023年10月のオープン以来、特に「インフォーマルな空間で⽣まれる付加価値」に着⽬し、社員が実際にワークプレイスなどとして利用する中で、居⼼地の良さやそこから誘発されるコミュニケーション・創造性・⽣産性・エンゲージメント向上などの可能性を検証しています。また、山梨県⼭中湖村にある中央⽇本⼟地建物グループ保有林の間伐材を⽤いた内装づくりや、森をイメージした植栽計画を通じて、利⽤者が森や⾃然とつながるきっかけづくり、環境配慮やサステナビリティに対する意識醸成、そこから⽣まれる交流発展を図っています。

あれから1年、NAKANIWA2回目のクリスマスリース作り

2024年12月、NAKANIWAではランチタイムを活用したイベントが行われました。NAKANIWAの空間デザインを手掛けたparkERsさんを講師に迎え、クリスマスリースを作るワークショップです。

実は2023年12月、オープンしたばかりのNAKANIWAで行われた初めてのワークショップも、クリスマスリースがテーマでした。この日のNAKANIWAは、植栽やインテリアにもクリスマスをイメージした飾りつけが施され、楽しげな雰囲気に包まれていました。訪れた人が松ぼっくりなどのオーナメントを手作りできるコーナーも設けられ、この1年でNAKANIWAが人の集まる場として“育ってきた”様子があちこちから感じられます。

まずはparkERsの高木さんから、クリスマスリースには恵み・豊作を願う気持ちや、魔除けの意味があること、リースに使われる色にも愛情や希望などそれぞれ意味が込められていることなどが解説されました。参加者の皆さんも、興味深く聞いている様子。

進行がparkERsの小菅さんにバトンタッチされ、さっそくリース作りがスタート。最初のステップは「飾りつけの位置を決める」作業です。土台となるリースの上下左右いずれか、1/3ほどの範囲をそれぞれ決め、両端にヒムロスギやクジャクヒバの枝をつけて目印にします。

デザインを左右する大事な作業だけに、参加者は互いの手元をのぞき込んだりしながら、思考を重ねている様子。講師からも「多少枝が暴れていても、ワイルドさが魅力になります」とアドバイスがありました。

枝の飾りつけに続いては、オーナメントの素材選定へ。綿花やカスミソウ、保有林の松ぼっくりなどが参加者の前方に並びます。豊富な素材を前に皆さん悩みながら選んでいましたが、両手に素材を持って席へ戻ってくる顔はとても楽しそう!

枝の仕上げにこだわる人、オーナメントの選定や配置で悩む人、仕上げに向かって徐々に没頭していく参加者の皆さん。オーナメントの鈴の音だけが、チリンチリン♪と控えめに響きます。

そのうちあちこちから、リースを完成させた人たちの「おお~っ」「かわいい!」という歓声があがってきました。

今回のワークショップにて用意されたオーナメント素材の中でひときわ目立っていたのが特大の松ぼっくり。細いリースにバランス良く飾りつけるのが難しい素材でしたが、参加者の手にかかれば素敵なリースに大変身!「思ったより難しかったです」という声もありましたが、難しい素材を見事に活かした作品に仕上がっていました。

ワークショップが終わった後も、キッチンカウンターに残ってリースを作り込む人、コアガリでお弁当を広げるグループ、「またね~!」と笑顔で手を振り合いながら本社へ戻る人……と、和やかな空気がNAKANIWA全体に広がっていました。

決まった形の「体験」だけでなく、自然に広がる「体験」になってきた

今回イベントを主催した中央日本土地建物 設計・技術部の関根さん、そして企画から講師までを担当してくださったparkERsの堀部さん、高木さん、小菅さんに、イベントを企画した背景や開催後の感想を伺いました。

「2023年に初めて企画した時は、募集開始後すぐ定員に達して驚いたのですが、今回も定員の1.5倍ほど応募がありました。それも、初めて応募する方が多かったんです。リピーターだけでなく『NAKANIWAという森や⾃然とつながりを感じられる場ならではのリース作りで季節を楽しみたい』という方がたくさんいるのを感じました。初めての方ばかりといっても、和気あいあいと楽しい雰囲気で取り組めていたので、それも良かったです。NAKANIWAがオープンしてから1年半近く経ち、NAKANIWAという場が浸透したのか、通常執務時もさまざまな部署や年代の社員の方に利用していただけるようになりました。社員自身にNAKANIWA内で生まれる新たな発見や交流があることを体感していただけたことが一番大きな要因だと感じています。業務の都合上、まだ利用できていない方もいらっしゃると思いますので、こういったイベントが利用の第一歩になってくれると嬉しいです」(設計・技術部 関根さん)

「オーナメント素材の1つとして置いていた特大の松ぼっくりは私たちも『試しに置いてみよう』という感じでした。これにチャレンジしてくれた方がいた上、その完成形を『見たい!』と周りに人が集まっていて。こういう面白さからも、保有林とのつながりを感じたり、交流を図ったりするきっかけが作れるのか!というのが、私たちにとっても新鮮でした」(parkERs堀部さん)

「参加する方も、講師もみんなで交流しながら日本本来の四季を感じることができる、このワークショップがそのきっかけになれてとても良かったです」(parkERs 高木さん)

「みなさんの『作りたい』という意欲をすごく感じました。自分の中に完成形のイメージがあるのか、次から次へと手を進めていて。お手本通りでなく、それぞれ違う素敵なリースが出来上がっていて、とても楽しそうだったのが印象的でした」(parkERs 小菅さん)

また、今回のワークショップとは別でNAKANIWAに設置された「オーナメントを手作りできるコーナー」についてもお話を伺いました。

「今回のワークショップに参加できなかった方にもNAKANIWAでの体験を届けたいということで、parkERsさんにクリスマスオーナメント作りのコーナーを設置していただきました。松ぼっくりを目玉やニットキャップなどのパーツで飾りつけて、NAKANIWAに飾ったり、持って帰ったりしていただこうと。50個あった松ぼっくりが、今見るともう半分くらいになっているので、お昼休みやティーブレイクの合間に楽しんでもらえているようです。その日だけのイベントではなく、こういった体験も引き続き提供していきたいですね」(設計・技術部 関根さん)

「NAKANIWAの植栽の中にある松ぼっくりのオーナメントも、私たちが飾ったのではなく、いつの間にかあったんですよ(笑)。見つけた時は『みなさんがNAKANIWAを飾って楽しんでくださっている!』と、とても癒されました」(parkERs堀部さん)

まとめ

NAKANIWAでの体験は、「決められた通りに作業する」ワークショップや、「その日その時だけ」のイベントではなく、有機的な広がりを見せているようです。関根さんによると、3月には桜がテーマのワークショップを企画しているとのことで、春の訪れとともにまた素敵な時間が過ごせそうです。