中央⽇本⼟地建物グループのR&D拠点「NAKANIWA」は、森林をイメージしたユニークなワークプレイスであり、オフィスの付加価値を高める空間づくりの実験の場でもあります。
このNAKANIWAで虎ノ門エリアに縁のある参加者を集めて行われたイベント、「Toranomon Free Magazine 60min 特別企画『まち×愛着』シリーズ第4弾 虎色-toiro-BEER」を取材してきました。
中央日本土地建物グループでは、虎ノ門エリアのエリアマネジメントに資する取り組みとして2020年から年4回、フリーマガジン『Toranomon Free Magazine 60 min』を発行しています。『TORANOGATE(虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業)』の新築工事も進む中、『人と社会に安心と感動を。ともに考え、ともに創り、ともに未来へ。』という企業理念のもと、エリアで働く人々とともに、虎ノ門の未来を考える場として、「Toranomon Free Magazine 60min 特別企画『まち×愛着』シリーズ」を企画・開催しています。
2025年に実施した「ワッショイ!はじめての神幸祭&御神輿」に続き、シリーズ第4弾となる今回の「虎色-toiro-BEER」では、虎ノ門で活動するみなさんとともに、この街への愛着を深め、つながりを強めることでコミュニティ形成を促すことを目指しています。
『まち×愛着』シリーズ第2弾で作り上げた虎ノ門の色「虎色(toiro)」を冠し、新橋発のクラフトビール醸造所「KUNISAWA BREWING」のクラフトビールをベースに、「虎色-toiro-BEER」のフレーバーを作り上げます。
虎色-toiro-BEERは今後、KUNISAWA BREWINGでされ、街を一緒に盛り上げていくシンボルのひとつとして育てていく予定です。
イベント開始前、NAKANIWAの各テーブルには、ジュースやスパイスなど、虎色-toiro-BEERのフレーバーを形づくるヒントとなる食材が並んでいます。中にはコーヒー、インスタント味噌汁、みりんなどちょっと意外なものも。
まずナビゲーターを務めるCOME ON!! 虎ノ門制作委員会、グー・チョキ・パートナーズ株式会社の小野寺学さんから、今回虎色-toiro-BEERの開発に協力してくださるKUNISAWA BREWING 代表兼ブルワー 國澤 良祐さんのご紹介後、國澤さんからご挨拶がありました。
創業150年を超える総合印刷会社「株式会社河内屋」を営んでいる國澤さんは、コロナ禍を機に一念発起、醸造免許を取得してKUNISAWA BREWINGを開設したそう。もともと海外で自家醸造を学んだ経験があり、「いつか新橋の地でラガービールを造りたい」という想いを持っていたといいます。
続いて小野寺さんから『まち×愛着』シリーズや「虎色」の成り立ちについて説明が行われ、虎色-toiro-BEERのテーマ「いっぱい、いっぱいな夜に飲む、最高の一杯」が発表されました。さらに、虎色-toiro-BEERの味わいのヒントを求めて小野寺さんとカモ虎課長が実施した街頭インタビューの様子が上映されました。
2人が抱えたフリップにあるのは縦軸「コク⇔爽やか」、横軸「香りゆたか⇔香り控えめ」のマトリクス図。街ゆく人に「虎色-toiro-BEER」のイメージに合わせてシールを貼ってもらい、求められているフレーバーを調査しようという試みです。1時間ほど調査した結果としては、「コクゆたか、香りゆたか」なフレーバーをイメージした人が多かったようですが、逆の「爽やか、香り控えめ」派もちらほら。小野寺さんも「これを起点にみなさんで考えてもらえたら」と、参加者のアイデアに期待を寄せます。
ここからは、参加者がワークショップを通じて虎色-toiro-BEERのフレーバーを作っていきます。まずは今日のメイン講師、KUNISAWA BREWINGのブルワーお2人から自己紹介がありました。國澤さんの熱意に動かされ、ともに醸造所を立ち上げたという糀原さん、KUNISAWA BREWINGの“渋い”ラインナップに惹かれたという宮脇さん、頼もしい先生たちです。
プロの料理人、コーヒーのスペシャリスト、放送サービスのスタッフなどを含む個性豊かな参加者たちが4チームに分かれ、チーム名や担当を決めている間に、各テーブルにはKUNISAWA BREWINGの4銘柄のクラフトビールが配られました。これを1銘柄ずつ飲み比べ、全チーム共通の「虎色-toiro-BEERのベースとなる銘柄」を決めていきます。
みなさんチェイサーを挟みつつ、飲み比べながら、ベースとなる銘柄を選んでいきます。ちなみに糀原さんによると、お店で一番飲まれているのは「新橋クラシックラガー」、個人的な好みは「新橋ペールエール」だそう。
今回のイベントでは参加者による投票の結果、ベースとして選ばれた銘柄は「新橋IPA」でした。
さて、新橋IPAとどんな食材をブレンドして、虎色-toiro-BEERを作っていくのか……実は、各テーブルに並ぶ食材のいくつかは、虎ノ門に縁の深い地元企業から提供されたものでした。
KEY COFFEE様からはダージリン、アールグレイ、アッサム、煎茶とさまざまなお茶。キッコーマン様からはトマトジュース、豆乳、醤油、みりんといった飲料や調味料。松屋珈琲店様からはコーヒーとエスプレッソ。永谷園様からはインスタント味噌汁「あさげ」が提供されました。他にもクミン、山椒、スターアニス、生姜、ほうじ茶、かぼす、ジュース(ピーチ・梨・みかん・りんご)も用意され、さまざまなブレンドの可能性が広がります。
小野寺さんは「虎ノ門のおもしろさは老舗も大手企業もあるところ。地元の商材がブレンドされた新しい味を創りたいよね」と、虎ノ門らしいフレーバーに期待を寄せます。
さて、どんなフレーバーが生まれるのか……小野寺さんと糀原さんの楽しいトークを聞きながら、各チーム次々とさまざまなブレンドを試していきます。
「あさげ」をブレンドしてみたチームからは「おつまみがいらなくなります!」という斜め上の!?コメントも。試飲してみた小野寺さんも「おもしろ!ビールと味噌汁がいる!後味とかじゃなくて2つの味がいる……」とビックリしていました。
最後に、各チームがまとめたレシピを、参加者の人数分作成し、みんなでテーブルを回ってテイスティングをしました。小野寺さんが「パッと見ただけでも各チームのビールの色が全然違う!」と驚いたとおり、個性豊かな味のビールが揃いました!
メンバーの会社名(キッコーマン・KEY COFFEE・永谷園・radiko・鯨の胃袋)の頭文字を取ったというこのチームは、新橋IPAに無調整豆乳をブレンド。豆の味が濃い無調整豆乳で苦味をまろやかにしながら、豆の良質なたんぱく質で健康にも良いビールを味わってほしいとのこと。
こちらもメンバーの会社名や事業(radiko・ホテル虎ノ門ヒルズ・ComeBack・FM北海道・鯨の胃袋)にちなんだチーム名。アールグレイのティーバッグを新橋IPAに浸して抽出しました。「香りがよく出ていてオシャレ」と感心する小野寺さん。「“いっぱい、いっぱいな夜に飲む”寝酒にもいい」というアイデアにも納得です。
松屋珈琲店、アンダーズ東京、KEY COFFEE、永谷園のメンバーが集まったこのチームでは、苦味の強い新橋IPAに梨ジュースでフルーティさを出し、後味に山椒のスパイシーな味わいを加えました。「梨の黄色と山椒の黒っぽい色で“虎”模様みたいな感じに」と、虎ノ門らしさもチラリ。糀原さんも「ふくらみと、苦味と、スパイシーさが調和している」と絶賛していました。
罪無き麻婆豆腐、サステナブルフードラボ、カッソーロ、ハタプロ、田町ビルのメンバーによるこちらのチームは、新橋IPAにトマトジュースと山椒をブレンド。小野寺さんが「トマトと山椒は絶対合うでしょ」と太鼓判を押せば、糀原さんも「美味しいですね。IPAの良さが引き立つ」と応じていました。
全員で行った最終投票は、まぜ虎「新橋IPA×梨ジュース×山椒」との接戦を制し、ラジとらカムバックホテル「新橋IPA×アールグレイ」が1位を獲得!小野寺さんが「虎ノ門のビール、誕生です!おめでとうございます!」と高らかに宣言しました。
虎色-toiro- BEERとして選ばれた「新橋IPA×アールグレイ」のレシピは、これから糀原さんがブラッシュアップし、レシピを完成させる予定になっています。
小野寺さんからは「虎ノ門の飲食店に置いてもらい、虎色-toiro- BEERに合うアテも作ってもらって、それをみんなで飲み・食べ歩きするようなイベントが開催できたら」というお話も飛び出しました。街のみんなが、街のビールとグルメで楽しく飲み、語らう……夢のような企画に、会場のみなさんもたいへん盛り上がっていました!