NAKANIWAイベント「デスクワークの疲れを和らげるヨガイベント」レポート

NAKANIWAイベント「デスクワークの疲れを和らげるヨガイベント」レポート

中央⽇本⼟地建物グループのR&D拠点「NAKANIWA」は、森林をイメージしたユニークなワークプレイスであり、オフィスの付加価値を高める空間づくりの実験の場でもあります。このNAKANIWAでは、中央日本土地建物グループの担当者が企画する、社員のサステナビリティ意識やワークエンゲージメント向上などを目的としたワークショップイベントが定期的に開催されています。今回は、デスクでも簡単にできるヨガストレッチをテーマに、椅子を使って身体の疲れを和らげる「ヨガイベント」を取材してきました。

 

虎ノ門の森ではたらく「NAKANIWA」

NAKANIWA は、中央⽇本⼟地建物グループが⽬指す「新しいワークプレイス」および「オフィスの付加価値向上に資する空間」を開発するためのR&D拠点です。
2023年10月のオープン以来、特に「インフォーマルな空間で⽣まれる付加価値」に着⽬し、社員が実際にワークプレイス等で利用する中で、居⼼地の良さやそこから誘発されるコミュニケーション・創造性・⽣産性・エンゲージメント向上などの可能性を検証しています。 また、山梨県⼭中湖村にある中央⽇本⼟地建物グループ保有林の間伐材を⽤いた内装づくりや、保有林の植生をイメージした植栽計画を通して、利⽤者が森林や⾃然とつながるきっかけづくり、環境配慮やサステナビリティに対する意識醸成、そこから⽣まれる交流発展を図っています。

デスクワークの悩みにフォーカスしたヨガレッスンを開催

2025年2月、1日の業務を終えたオフィスワーカーたちがNAKANIWAに集まりました。
自然とともに身体を動かす「庭園ヨガ」講師のSakuraさんを招いて開催されたのは、「デスクで気軽にできるストレッチ」をテーマにしたヨガイベントです。
また、竹中工務店との協業による「GISTA検証(※)」も同時に行われ、開放的な空間でヨガを実施することによる「心と身体への効果」も期待されるイベントとなりました。
※「GISTA検証」
建物内にいる利用者の生体情報をデータ化し、空間の評価を数値化するシステム。このイベント中もNAKANIWAと本社で働く社員のリラックス度の違いなどの実証が行われていました。

「庭園ヨガ」講師のSakuraさん

イベント開始前、Sakuraさんが行っていたのは、一人ひとりへの体調確認。身体を痛めている人がいれば、レッスン中も負担がかかっていないかチェックすることを心掛けているそうです。

いよいよヨガイベントがスタート。Sakuraさんが約30人の参加者たちへまず語ったのは、ヨガを実施するうえでの3つの注意点です。
「1つ目は、呼吸を止めないこと。基本的には鼻呼吸で、苦しい体勢のときこそ吸って吐くことを忘れない意識が必要です。」
「2つ目は、無理をしないこと。つらいと感じたときは、頑張りすぎず楽な姿勢に戻ることで、長期的にヨガを続けられるよう意識しましょう。」
「3つ目は、比べないこと。骨格や筋肉のつき方などは人それぞれなので、他人よりも自分との内なる対話を軸において楽しむことが大切です。」

これらの注意点を聞いた参加者たちは、ヨガの正しい効果を得るために必要な「呼吸法」を習得するため、まずは「基本の座りの姿勢」のレクチャーがスタートしました。

「基本の座りの姿勢」のレクチャー

コツは、背もたれに寄りかからないように、少し浅めに座ること。「呼吸を整いやすくするため、つま先を正面に向けることも大切」などのアドバイスを受け、各々が実践に移っていきます。

ヨガイベントの様子

身体のなかの空気を丁寧に循環させる感覚を覚えた参加者たちは、徐々に本格的な動きへチャレンジします。
両手を後頭部に回したり、ときには大きく上へ掲げたりして、オフィスワークで固まった上半身をゆるやかに伸ばしていきます。
「吸って吐いて、1」「吸って吐いて、2」……優しくアナウンスをするSakuraさんの声に耳を傾け、早くもリラックスモードに突入です。

ヨガイベントの様子

その後も、椅子を使い省スペースでできる動作が次々とレクチャーされていきました。動作のなかでだんだんと深くなっていく呼吸と、集中力が研ぎ澄まされていく様子が感じ取れます。

呼吸に慣れてきたタイミングで行われたのは、体幹を鍛えられるだけでなく、肩こりなどにも効果のある「英雄のポーズ」。小指とかかとのラインを揃えるなど、見た目以上に繊細な所作が求められる動きです。

「英雄のポーズ」

これまでの動作と比べて難易度が上がっているにもかかわらず、一体感のある見事なポーズを決める参加者たち。Sakuraさんも思わず「綺麗です!」と驚きの声をあげていました。

続いては、椅子から立ち上がって行う「木のポーズ」へ。ここまでは、物静かな雰囲気のなか展開されてきたレッスンですが、突如「うっ」という声が各所から聞こえてきます。
片足を順番に上げながら、文字通り木のように頭の上で合掌するポーズに、体勢を保てない人が続出。どうやら参加者たちの筋肉への効果を実感している様子です。

「木のポーズ」

Sakuraさんいわく、自分の精神状態や体調によって、バランス感覚も都度変わるとのこと。苦しいときこそ、呼吸を忘れない意識が大切であることが、あらためて参加者に伝えられました。

今度は、椅子の背もたれを利用したストレッチに移行。片足を上げたまま10秒キープする体勢に、「こんなポーズしたことがない」と会場に笑顔があふれます。

椅子の背もたれを利用したストレッチ

ふくらはぎのむくみ解消効果があると知った参加者たちは、Sakuraさんの優しいかけ声に合わせて、右足左足と元気に身体を動かしていました。

少し活発な動きをしたあとは、再度椅子に座って行う「休憩の姿勢」を実践。夕方の疲れに効く、デスクワークの合間にできるおすすめのポーズがレクチャーされました。

「休憩の姿勢」

太ももを腕で抱き寄せ、グッと頭の近くに引き寄せます。このとき、心や身体の状態を確認するように、自分の呼吸に耳を傾けながら動作をすると、リラックス効果が高まるとのこと。

最後は、初めに実施した基本の座り姿勢に戻り、瞑想の時間です。ゆっくりと目を閉じて、自然体になっていく参加者たち。

「ティンシャ」を鳴らすSakuraさん

そして、リラックス状態からゆっくりと覚醒するときに鳴らす「ティンシャ」をSakuraさんが3度響かせ、参加者たちは現実世界へと戻ってきました。

こうして、すべてのレッスンが終了。最後に、Sakuraさんからヨガの魅力や実践するうえでのアドバイスが語られると、会場が拍手で包まれました。
「ヨガや瞑想をしていると、今日一日の出来事やこれからのタスクが頭に浮かんでしまうことがあるかもしれません。そんな自分に気づいたときは、肩の力を抜いて呼吸し直せばまた良い状態に戻れるので、安心してストレッチを楽しんでくださいね」(Sakuraさん)

中央日本土地建物 事業統括部イノベーション開発室 松井さん

今回イベントを主催した中央日本土地建物 事業統括部イノベーション開発室 松井さんも、イベントに参加していました。

「ヨガと瞑想については、これまでもNAKANIWAで動画を流す形式で実施していましたが、動画を見るだけでは本格的に身体と向き合うことが難しいのでは、と感じていました。講師から正しい呼吸法などを直接学べば、モチベーション向上につながっていくと思い、本イベントを企画しました。NAKANIWAの緑あふれる空間価値を高めるイベントにこだわるなか、まさにぴったりだと思い声をかけたのが「庭園ヨガ」の得意なSakuraさんです。
やり終えたあとの参加者の表情が晴れやかだったので、今後も時短勤務者でも参加可能な『昼ヨガ』などの計画をしていきたいです」(松井さん)

「NAKANIWA×ヨガ」によるリラックス効果を実感

レッスン中、参加者それぞれに合わせた丁寧な指導をしてくれたSakuraさんに、本イベントへの思いや率直な感想を聞きました。

Sakuraさん

「今回のレッスンスケジュールは、ヨガをもっと身近に感じてもらえることを意識して作成しました。オフィスの自席で、習慣のなかに自然と取り入れられそうな動きを中心に伝えられたと思います。特別なウエアに着替えるなどのハードルがなく、いつもの格好で気軽にできるヨガがあることが、社内でもっと広まっていくと嬉しいですね」(Sakuraさん)

Sakuraさん

「『NAKANIWA』に着いた瞬間、レッスン中のBGMを流す必要はないと感じました。保有林の環境音が、ヨガをする雰囲気にぴったりだったからです。実際に、瞑想のときに聴こえてきた小鳥のさえずりと水音のおかげで、リラックス効果がさらに高まったように思います。次回はさらに初心者向けのレッスンを実施して、自然のチカラとヨガの素晴らしさを多くの人に味わってもらいたいです」(Sakuraさん)

【講師SakuraさんのInstagram】
https://www.instagram.com/sacra8yoga

まとめ

イベントを終えた参加者からは「少し身体を開くだけで、凝り固まった上半身が動く感覚があって気持ちよかった」「座りながらできるものが多かったので、オフィスワークの合間に取り入れられそう」などの声があがりました。

身体だけでなく、心までリラックスできた様子の参加者たち。ヨガの効果はもちろんのこと、「NAKANIWA」がもつ空間のチカラもあらためて感じられたイベントでした。これからも、社員の健康を考えたイベントの開催に期待が高まります。

NAKANIWA

ライター:NAKANIWA

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