中央⽇本⼟地建物グループのR&D拠点「NAKANIWA」は、森林をイメージしたユニークなワークプレイスであり、オフィスの付加価値を高める空間づくりの実験の場でもあります。このNAKANIWAにて、中央日本土地建物グループの担当者が企画する、社員のサステナビリティ意識向上に向けたワークショップイベントが、定期的に開催される予定です。今回は、初めて開催されたワークショップイベントを取材してきました。
虎ノ門の森ではたらく「NAKANIWA」
NAKANIWA は、中央⽇本⼟地建物グループが⽬指す「新しいワークプレイス」および「オフィスの付加価値向上に資する空間」を開発するためのR&D 拠点です。
2023年10月のオープン以来、特に「インフォーマルな空間で⽣まれる付加価値」に着⽬し、社員が実際にワークプレイスなどとして利用する中で、居⼼地の良さやそこから誘発されるコミュニケーション・創造性・⽣産性・エンゲージメント向上などの可能性を検証しています。
また、山梨県⼭中湖村にある中央⽇本⼟地建物グループ保有林の間伐材を⽤いた内装づくりや、森をイメージした植栽計画を通して、利⽤者が森や⾃然とつながるきっかけづくり、環境配慮やサステナビリティに対する意識醸成、そこから⽣まれる交流発展を図っています。
NAKANIWA初のイベントはクリスマスリースのワークショップ!
2023年12月、NAKANIWAではランチタイムを利用して初のイベントが行われました。NAKANIWAの空間デザインを手掛けたparkERs(パーカーズ)のみなさまを講師に迎え、保有林で集めた松ぼっくりなどを材料にクリスマスリースを作るワークショップです。
12時を回ると、ほんのり森の香りがただようNAKANIWAにワークショップの参加者である社員たちが集まってきました。まずは席に着いておおまかな手順を教わり、続いて花材が用意されたテーブルを囲んで材料を選びます。

「いろいろなグリーンを入れた方が良いですよ」という講師のアドバイスを受け、材料を選んだ参加者の中には「盛りすぎたかな?」「まだ取り返しがつくかな?」とつぶやく方もいらっしゃいました。とはいえ「多少ワイルドな見た目になっても、乾燥するとなじんできます」とのこと。
同じ材料でも、作り手によってさまざまな個性が表れるリース作り。「とても緑が多いですね!」「どうしてそんなに上手なの?」と、参加者は会話も楽しみながら作業しています。

一方で、1人で集中して取り組んでいる人や、お昼どきだったこともありお弁当を広げながら参加している人も。リースだけでなく作業の進め方にも、それぞれの個性が感じられます。
講師にちょっと手伝ってもらったり、追加する花材を真剣に吟味したり、時間ギリギリまで作業したりしながら、いよいよリースの仕上げへ。

出来上がったリースをどこに飾るか聞いてみたところ、「子ども部屋のドアに飾ります」「実家の母へプレゼントします」「リビングに飾って家族で楽しみます」という声が。だんらんのひとときに、NAKANIWAや保有林の話で盛り上がっている様子が目に浮かびます。
最後にリースのお手入れ方法を教わって、ワークショップ終了!
生の花材もありますが、きちんとお手入れすれば、クリスマスはもちろんお正月まで飾っておけるそう。
自分で作った愛着たっぷりのリースを手に、終始とても楽しそうな参加者の様子が印象的でした!
目的も年代も部署も関係なく、みんながNAKANIWAの良さに触れられた
今回イベントを主催した中央日本土地建物 設計・技術部の2名、そして企画から講師まで務めてくださったparkERsの堀部さんにイベント後の感想など、コメントを伺いました。
「募集開始1時間ほどで定員に達し、大盛況でうれしい限りです。男性の応募も予想外に多く、さまざまな部署・役職の方からエントリーしてもらえました。参加者同士のコミュニケーションも盛んな一方、集中して取り組む方もいて、普段の業務ではあまりない体験を提供することができたのではないでしょうか。実際に参加した方からは「有意義な時間だった」「リフレッシュする機会になった」との声があり、NAKANIWAという空間がより一層そういった体験に寄与したのではないかと思います。今回は、利用者が保有林とつながるきっかけを作るイベントを開催し、平塚市・山中湖を身近に感じていただくことができました。今後は、平塚市や山中湖の植生に興味を持つことで、社員全体の環境意識の醸成に繋げていきたいと考えています。」(設計・技術部 関根さん)

「この時期はいろいろな場所でリース作りをするのですが、NAKANIWAのようにリースを作る人も、仕事をする人も、昼食をとる人も、年代や部署も関係なく同じ空間にいて、お互いコミュニケーションをとっているという環境は珍しいので面白かったです。みなさんが積極的に木の枝や保有林から実際に拾ってきた松ぼっくりの香り、感触を楽しんでくださっていたのも、森とつながるNAKANIWAのコンセプトに通じるところがあって、うれしかったですね」(parkERs堀部さん)

「自由席へランダムに座って作業したため、おそらく初対面であろう社員同士の会話が弾んでいたのも印象的でした。今回は普段NAKANIWAの利用頻度が高くない社員もたくさん来てくれましたし、活用の良いきっかけになったのではないでしょうか。NAKANIWAは、こういったインフォーマルな心落ち着く場所のあり方や付加価値を、我々社員自身が知って、オフィスビルの開発などに還元していくための場所なので、今後もイベントやワークショップ等を通じてたくさんの方にNAKANIWAを利用していただき、どのような価値を提供できるか検証していきたいですね。それらの検証結果を踏まえ、五感を刺激する環境でのイベントスペースの設えの在り方を見つけ出し、NAKANIWAを継続的にアップデートしていきたいと考えています」(設計・技術部 大澤さん)

「2024年1月は保有林の植生と同じ種類のハーブを味わってもらう『和ハーブティ』、2月はバレンタインデーにちなんだ『ミニフラワーボックス作り』、3月は季節の花で空間を彩るワークショップも予定しています。イベントを通じてNAKANIWAや保有林にもより関心を持ってもらえればうれしいです」(設計・技術部関根さん)
まとめ
さまざまな社員が集まり、部署を越えてゆるくつながったり、森の香りに触れてリラックスしたりと、思い思いに過ごすイベントの様子はまさにNAKANIWAを象徴するようでもありました。イベント最後の設計部からの挨拶でも「(今回の成功を受けて)次のイベント参加権は争奪戦になると思います!」と言われていただけに、今後も盛り上がっていきそうです。