中央⽇本⼟地建物グループのR&D拠点「NAKANIWA」は、森林をイメージしたユニークなワークプレイスであり、オフィスの付加価値を高める空間づくりの実験の場でもあります。このNAKANIWAでは、中央日本土地建物グループの担当者が企画する、社員のサステナビリティ意識やワークエンゲージメント向上などを目的としたワークショップイベントが定期的に開催されています。今回は、椅子を使ったヨガや翌朝から取り入れられるヨガポーズ、“ヨガに合う朝ごはん”のレクチャーなどが行われた「ヨガイベント」を取材してきました。
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虎ノ門の森ではたらく「NAKANIWA」
NAKANIWA は、中央⽇本⼟地建物グループが⽬指す「新しいワークプレイス」および「オフィスの付加価値向上に資する空間」を開発するためのR&D拠点です。
2023年10月のオープン以来、特に「インフォーマルな空間で⽣まれる付加価値」に着⽬し、社員が実際にワークプレイス等として利用する中で、居⼼地の良さやそこから誘発されるコミュニケーション・創造性・⽣産性・エンゲージメント向上などの可能性を検証しています。 また、山梨県⼭中湖村にある中央⽇本⼟地建物グループ保有林の間伐材を⽤いた内装づくりや、保有林の植生をイメージした植栽を通して、利⽤者が森林や⾃然とつながるきっかけづくり、環境配慮やサステナビリティに対する意識醸成、そこから⽣まれる交流発展を図っています。
心地よい夜と、気持ちよく始まる朝にフォーカスしたヨガレッスンを開催
2025年9月某日、1日の業務を終えたオフィスワーカーたちがNAKANIWAに集まりました。
自然とともに身体を動かす「庭園ヨガ」講師のSakuraさんを招いて開催されたのは、「明日の朝のために、今日の疲れをリセット」をテーマにしたヨガイベントです。
また、中央日本土地建物グループ 人事部DEI(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)推進室とのコラボレーション企画として、“ヨガに合う朝ごはん” についてのワンポイントレクチャーと、朝食サンプルの配布も行われました。
「庭園ヨガ」講師のSakuraさん
イベント開始前、Sakuraさんは参加者一人ひとりに声を掛け、体調を尋ねてまわります。レッスンで無理をすることのないように……という、細やかな気遣いです。
また、ヨガイベントの冒頭でも、Sakuraさんが「『ヨガは初めて』という方いらっしゃいますか?」と呼びかけます。約20人の参加者のうち、3~4人は初めての方でした。
靴を脱ぎ、まずはヨガの正しい効果を得るために必要な「呼吸法」を実践していきます。「なめらかに呼吸を通して全身と対話していく」「身体のすみずみに意識を向けて、感覚の違いを観察していく」というアドバイスが印象的です。
手・首・頭と少しずつ身体を動かし、上半身を大きく使う動きへ至る頃には、みなさんすっかりリラックスした表情になっていました。
また、今回は「夜から朝」がテーマということで、月の満ち欠けを意識したポーズ構成の「月礼拝」を行います。
「女神のポーズ」
「三角のポーズ」
「三日月のポーズ」
「今、身体のどこが伸びているかを観察しましょう。目を閉じた方がよかったら閉じてもかまいません」。Sakuraさんの穏やかな声を受けて、みなさんそれぞれに自分の身体と語り合っているようです。
「みなさん、すばらしく上手にポーズが決まっていた」というSakuraさん。さらに1日の終わりに特におすすめだという、軽い筋力トレーニングの動きや、上体をねじって胃腸の活動をサポートする動き、股関節のストレッチなどもレクチャーされました。
「脚の筋力トレーニング」
「胃腸の活動をサポートする動き」
「股関節のストレッチ」
最後に行われたのは瞑想(メディテーション)。あらためて自分の呼吸を観察して、意識を身体の内側へもっていき、今日あった出来事や関わった人たちへ感謝の気持ちを心の中で唱えます。レッスンを終えると、参加者からは充実した様子がうかがえる「ふぅ~」という声が聞こえてきました。
朝食は何を食べるかだけでなく「どう食べるか」も意識して
“ヨガに合う朝ごはん” の基本は「消化がよく、温かく、加工が少ない」ことだというSakuraさん。白湯、野菜スープや味噌汁、常温のフルーツや甘酒、チャイなどの例が挙げられます。
また、何を食べるかだけでなく「どう食べるか」も重要だといいます。「ながら食べをせずに、よく噛み、味わっていただく」こと、「本当に身体が欲している食事なのか、気分転換としての食事なのか」なども意識すること、そして食事の前の軽いヨガ、「身じたくヨガ※」で身体を整えることなどがポイントになるのだとか。
※身じたくヨガ:Sakuraさんが自身のインスタグラムにて投稿している朝の身じたく時間を活用したヨガ
イベントの最後には、中央日本土地建物グループ 人事部DEI推進室から提供された、朝に手軽に作れるフリーズドライの野菜スープも配布されました。

この日イベントに参加されていたDEI推進室の方々にお話を聞きました。
「朝食をきちんと食べる習慣のない社員が、特に若手に多いため、改善のきっかけとして身体を温めながら野菜も摂れるスープを配ることにしました。今日はさまざまな部署から、男女問わず幅広い年代の社員が集まっていて、有難い限りです。。本社オフィスには運動ができるような広いスペースがないので、ここで教わった椅子を使うヨガはとてもいいと思いました」(DEI推進室 田中さん)
「先ほどSakuraさんとも『朝ヨガ後にそのままみんなで朝食をいただくような朝活イベントをやってみたい!』というお話をしていたところなんです。NAKANIWAはそういった活動にもぴったりの場所ですね」(DEI推進室 横瀬さん)
ヨガや瞑想で、自分の内側にある静かな場所を取り戻して
前回イベントの「アクティブな、集中力を高めるヨガ」から一転、「1日の終わりを穏やかに整え、翌朝リフレッシュしてスタートできるヨガ」を教えてくださったSakuraさん。
今回のテーマや、講師として意識したことなどについてうかがいました。
「『1日の過ごし方は朝で決まる』といわれますから、朝を質の高いものにするために、前日の夜は疲れをしっかりとリセットしておくのが大切です。そこで今回は、できるだけリラックスして、ゆっくりと身体を観察できる動きを意識しました。

お仕事をしていると、どうしても自分のことより外に意識が向いてしまいがちですよね。まわりではすごいスピードでいろいろなことが起きて、身も心も疲れてしまう。そこでヨガや、瞑想の時間を作ることによって、自分の内側にある静かな場所を取り戻してあげる。職場での疲れは蓄積されてしまうので、その日の疲れはその日のうちに、できるかぎり取り除いてあげて、明日からもう一度、新鮮な気持ちでスタートできるように心がけるといいですね。 食事はとても重要です。今回『胃腸の活動をサポートする動き』を取り入れたのは、夜にカロリーの高いものを食べてしまって、朝お腹が空いていない……という状態を避けるためです。腸を動かして消化を活発にすることで、生活リズムと体内時計を合わせられると理想的だなと考えて取り入れました。
マットを敷いてやるヨガも十分に手軽だとは思いますが、やっぱり道具を用意して『さぁやるぞ』となるまでにはちょっと気合いが必要だったりしますよね。今回ご紹介した『身じたくヨガ』は、ヨガを生活の中に自然に取り込めて、もっと身近に感じてもらえるようにという思いで作ったものなんです。椅子に座ったままでいいし、服装もそのままでいいし、会社にいる時や、もしかしたらカフェでお茶している時だってできるかもしれない。それくらいヨガがみなさんにとって身近な存在になったらいいなと思っています」(Sakuraさん)
【講師SakuraさんのInstagram】
https://www.instagram.com/sacra8yoga
まとめ
「夜から朝」という、いわゆるオフタイムをテーマにした今回のヨガイベント。NAKANIWAの夕方~夜をイメージした照明、BGMもあいまって、参加者のみなさんが徐々にリラックスし、穏やかになっていく様子はとても印象的でした。
1日の業務を終えた時間から開催されたこともあり、当日夜から翌朝、さっそくおさらいしてみた参加者も多かったのではないでしょうか。次はどんな切り口で社員の健康を後押ししてくれるのか、楽しみです。